メンタルヘルス・マネジメント検定とは
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、職場でのメンタルヘルス対策に関する知識と対処能力を認定する検定試験です。大阪商工会議所が主催し、全国の商工会議所と連携して年2回(3月・11月頃)開催されています。
職場でのうつ病・ストレス問題が深刻化する中、2006年に創設されました。現在は企業の人事・労務担当者をはじめ、管理職・一般社員まで幅広い層が受験しており、累計受験者数は90万人を超えています。「健康経営」への注目とともに、企業の人材育成に組み込まれるケースも増えています。
試験は役割に応じた3つのコースで構成されています。
受験資格
受験資格の制限はありません。年齢・学歴・職業を問わず、すべてのコースに受験できます。
試験内容
Ⅲ種(セルフケアコース)
一般社員向け。自分自身のストレスに気づき、適切に対処する知識を問います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 一般社員 |
| 出題形式 | 択一式(マークシート100問) |
| 試験時間 | 2時間 |
| 合格基準 | 100点満点中70点以上 |
| 受験料 | 4,400円(税込) |
Ⅱ種(ラインケアコース)
管理職向け。部下のメンタルヘルス不調を早期発見し、適切な対応・ケアができる能力を問います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 管理職・監督者 |
| 出題形式 | 択一式(マークシート100問) |
| 試験時間 | 2時間 |
| 合格基準 | 100点満点中70点以上 |
| 受験料 | 7,700円(税込) |
Ⅰ種(マスターコース)
人事・労務担当者・経営者向け。企業全体のメンタルヘルス対策を立案・推進する能力を問います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 人事・労務スタッフ・経営幹部 |
| 出題形式 | 択一式(前半2時間)+論述式(後半1時間) |
| 試験時間 | 計3時間 |
| 合格基準 | 択一+論述の合計105点以上かつ論述25点以上 |
| 受験料 | 11,000円(税込) |
試験内容は全コースを通じて、メンタルヘルスの基礎知識・ストレスのメカニズム・職場環境と健康・法的根拠(労働安全衛生法等)・復職支援などが出題されます。
合格率・難易度
| コース | 直近3回の平均合格率 |
|---|---|
| Ⅲ種(セルフケア) | 約72.5% |
| Ⅱ種(ラインケア) | 約54.2% |
| Ⅰ種(マスター) | 約20.2% |
Ⅲ種は公式テキストを丁寧に読めば合格できるレベルです。Ⅱ種は管理職としての実践的判断力も問われ、合格率が下がります。Ⅰ種は論述試験があるため、単に知識を覚えるだけでなく、施策を言語化する力が問われる難関コースです。
勉強法
推奨学習期間
- Ⅲ種: 2〜4週間
- Ⅱ種: 1〜2ヶ月
- Ⅰ種: 3〜5ヶ月
学習の進め方
- 公式テキストを精読する: 試験問題は公式テキスト(大阪商工会議所編)から出題されるため、テキストが最優先
- 重要用語をリストアップ: 法律名・専門用語・数値(ストレスチェック義務の人数要件等)を整理する
- 過去問で傾向を把握: 同一論点が形を変えて繰り返される傾向がある
- Ⅰ種は論述の練習を積む: 問題への構成的な答え方を事前に練習しておく
おすすめ教材
- 「メンタルヘルス・マネジメント検定 公式テキスト」(大阪商工会議所編)— 出題元のテキスト
- 「メンタルヘルス・マネジメント検定 過去問題集」(大阪商工会議所編)— 出題傾向の把握に必須
- ユーキャン 通信講座— スケジュール管理しながら体系的に学べる通信教育
関連資格
- 産業カウンセラー: 職場での心理的サポートを行う専門職資格
- 公認心理師: 心理職の国家資格(大学院修了が必要)
- 健康経営アドバイザー: 企業の健康経営を支援する資格
- 社会保険労務士(社労士): 労働・社会保険の専門家。職場環境改善の法的側面をカバー