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地図地理検定

趣味・教養難易度: ★★☆☆☆(基礎)〜★★★★☆(専門1級)更新日: 2026年3月26日
合格率: 約78%(基礎)/ 約3〜25%(専門1〜3級)
勉強時間: 約15〜20時間(基礎)/ 約50〜100時間(専門1〜2級)
受験料: 基礎・専門セット: 4,000〜6,000円程度(各種割引あり)

地図地理検定とは

地図地理検定は、一般財団法人日本地図センター公益財団法人国土地理協会が共同開催する、地図の読み方・地理の知識・地図情報に関する総合的な知識を評価する検定試験です。

地図は単なる道案内ツールではなく、地形・植生・歴史・文化・産業を読み解くための「情報の宝庫」です。国土地理院が発行する2万5千分の1地形図には、等高線・記号・地名・標高など膨大な情報が詰まっており、これを正しく読む力は防災・登山・国土計画・地域研究など多くの分野で不可欠なスキルです。

地図地理検定は**「地図を読む力」と「地理的知識」を体系的に評価する国内唯一の総合地図検定**として、地理の教師・防災担当者・登山家・旅行者・GIS技術者まで幅広く受験されています。

受験資格

年齢・学歴・職業に関係なく、誰でも受験できます。

試験の構成

地図地理検定は「基礎」と「専門」の2レベルで実施されます。

基礎試験

項目 内容
試験時間 50分
出題形式 多肢選択式
合格基準 100点満点中60点以上
合格率(参考) 約78%(第40回実績)
内容 地図記号・方位・縮尺の読み方。基礎的な地形図の解読

基礎試験は地図の初歩的な知識を評価します。国土地理院発行の地形図に使われる地図記号(100種類以上)・等高線の読み方・縮尺の計算が中心です。

専門試験(1〜3級認定)

項目 内容
試験時間 60分
出題形式 多肢選択式(上位者に1〜3級を認定)
認定基準 成績上位者を1・2・3級に振り分け
合格率(参考) 1級:3.7% / 2級:12.1% / 3級:24.3% (第40回実績)
内容 地形図の高度な解読・地図投影法・GPS・GIS・地図史・地名の語源

専門試験は地図・地理の深い専門知識が求められます。合格者はその成績に応じて1〜3級の認定を受けます(全員が合格するわけではなく、上位成績者のみが認定)。

主な出題テーマ

基礎レベル

テーマ 内容
地図記号 国土地理院制定の地図記号(神社・郵便局・消防署・田・畑・針葉樹林等)の識別
縮尺と距離 2万5千分の1・5万分の1等の縮尺で地図上の距離を実距離に換算
等高線 等高線の間隔から傾斜・谷・尾根・峠を読む技術
方位 地図上の方位(N・S・E・W)と磁北・真北の違い
地形の種類 山地・丘陵・台地・低地・海岸平野・三角州・扇状地の区別

専門レベル

テーマ 内容
地形図の高度解読 谷地形・尾根・崖・堰堤・土砂崩れ跡の識別。防災への応用
地図投影法 メルカトル図法・モルワイデ図法・正距方位図法の特徴と用途
GPS・GIS 全球測位衛星システム(GPS・GLONASS・みちびき)の仕組み。GIS(地理情報システム)の基礎
空中写真・衛星画像 航空写真の読み方。衛星リモートセンシングの基礎
地図の歴史 伊能忠敬の日本全図・大日本沿海輿地全図の歴史的意義
地名の語源 アイヌ語地名(北海道)・国字地名・難読地名の成り立ち
国土地理院の役割 日本の基本的な測量の実施・電子国土基本図・電子地形図の整備
世界地理 大陸・海洋・主要山脈・河川の位置と特徴
日本の地理 日本の地形区分・気候帯・産業立地・都市の分布

合格率・難易度

試験 合格率(第40回参考) 難易度
基礎 78.5% 普通(地図記号と基礎知識で合格可)
専門3級 24.3% やや難
専門2級 12.1%
専門1級 3.7% 難関

試験日程

年2回開催(例年6月・11月)。全国主要都市の会場(テスト会場)で実施されます。

  • 第45回: 2026年6月21日(日)
  • 第46回: 2026年11月8日(日)

インターネット申込の受付は試験の約3ヶ月前から開始されます。日本地図センターの公式サイト(jmc.or.jp)で最新情報を確認してください。

各種割引制度

割引 対象
併願割引 基礎・専門を両方受験する場合
リピーター割引 前回受験者
学生割引 大学生・高校生等
シニア割引 65歳以上
地図倶楽部会員割引 国土地理協会の会員

勉強法

推奨学習期間

  • 基礎: 1〜2週間(地図記号の暗記が中心)
  • 専門3級: 1〜2ヶ月
  • 専門1〜2級: 3〜6ヶ月

効果的な学習の進め方

  1. 地図記号を完全に覚える: 基礎試験の核心は地図記号の識別。国土地理院の公式サイトで公開している記号一覧表(約100種)をフラッシュカードで繰り返し覚える
  2. 地形図を実際に読む: 国土地理院の「地理院地図」(maps.gsi.go.jp)は無料で閲覧可能。自分の地元の地形図を見て、等高線から地形を読み解く練習をする
  3. 縮尺の計算に慣れる: 「地図上1cm=実距離○km」の換算を繰り返し練習。試験では計算問題が出るため、素早く正確に解けるようにする
  4. 地図の歴史を把握する: 伊能忠敬(江戸時代)・シーボルトの地図持ち出し事件・大日本沿海輿地全図の完成(1821年)などの歴史的事件を時系列で整理する
  5. 地形・気候・産業のセットで覚える: 地理は暗記科目ではなく、地形と気候と産業・文化が連動している科目。「飛騨高山の山岳地形→寒冷気候→木材産業・冬の観光」のように連鎖で覚える

専門1〜2級に向けた応用学習

専門上位級ではGPS・GIS・リモートセンシングなど、測量・地理情報の専門知識が問われます。国土地理院の公開している測量の基礎知識・地理情報システム(GIS)入門書籍を学ぶことが必要です。

おすすめ教材

  • 「地図地理検定公式過去問集(基礎・専門)」(日本地図センター)— 試験傾向を知る最重要資料
  • 「地形図の読み方」(各出版社)— 等高線・地形記号の読み方を図解で解説
  • 「国土地理院の地図記号一覧」(公式PDF)— 無料ダウンロード可。基礎対策に必須
  • 「伊能忠敬の地図」(歴史書・図録)— 地図の歴史の深い理解に不可欠
  • 地理院地図(maps.gsi.go.jp) — 実際の地形図をオンラインで無料閲覧。読図実習に活用

関連資格

  • 測量士・測量士補(国家資格): 測量の専門技術を認定する国家資格。地図制作・GISのプロを目指す方向け
  • 地理情報システム学会認定GIS学術士: GIS(地理情報システム)の高度な知識を認定する学術資格
  • 気象予報士: 気象と地理は密接に関連。地形と気候の理解を深めたい方に
  • 旅行業務取扱管理者(国家資格): 旅行と地理の知識が重なる分野
  • 防災士: 地形図の読み方・ハザードマップの解釈に地図地理検定の知識が直結する
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